vol.88(コチラの記事は過去「2011年」の記事です) - ブログ

vol.88(コチラの記事は過去「2011年」の記事です)

VOL・88
みなさんこんにちは。
大震災で被災されましたみなさま苦しい環境の中でしょうがお元気でお過ごしですか。
私たちはテレビや新聞などの報道でしか現地の状況は分かりませんが全然復興していないようで心が痛みます。
特に原発放射能漏れで移住を余儀なくされている方々のことを思うとやりきれませんね。私たちは売り上げが減るくらいのことで済んでいますが被災地のみなさまの苦しみと悲しみを思うと切なくてなりません。
月並みな言い方ですが1日も早い本当の復興を心より願っています。

先の87号でお知らせ出来なかった「’2011タナベスポーツ杯北志賀スキー技術選手権大会」での使用マテリアル結果を遅くなりましたがお知らせしておきます。

 出場選手 174名 スキー サンプリング169.
                      オガサカ 68名 40.2%
                      アトミック 26名 15.4%
                      ヘッド 16名 9.5%
                      サロモン 15名 8.9%
                      フォルクル 12名 7.1%  ほか
              ブーツ サンプリング165.
                      レクザム 56名 33.1%
                      サロモン 24名 14.2%
                      アトミック 23名 13.6%
                      ノルディカ 22名 13%
                      ヘッド 14名 8.3%   ほか
              ウエアー サンプリング164.
                      デサント 49名 29%
                      オンヨネ 26名 15.4%
                      ゴールドウイン 22名 13%
                      フェニックス 19名 11.2%
              ヘルメット着用選手  82名 でした。

さて、
弊社では1年のうちで一番来店客数の少ない4月、5月、6月中旬が終わるといよいよ6月25日(土)~7月18日(月祝)の日程で恒例の「第1回ニューモデル早期予約受注フェアー」開催を期に’2011~’2012シーズンがスタートします。 おなじみのトップスキーヤーも来店し用具選びのアドバイスをさせて頂きます。 またスキーウエアーをお買い上げ予定の皆様に期間中のみ、既成サイズ以外のサイズオーダーもOK、 小賀坂スキーのご希望に合わせたフレックスをお選びする特別注文スキーなど期間中だけの特典満載で開催しますので皆様お誘い合わせのうえぜひご来店くださいますようスタッフ一同お待ちしています。

☆ひげおやじお奨めの’2011~’2012ニューモデルスキー
今シーズンは震災の影響で各スキー場、ショップが試乗会や大会などをキャンセルしたために試乗されていないスキーヤーが多いのではないでしょうか。 弊社も3月後半2週続けて試乗会、大会&試乗会を中止したために私自身も例年より試乗回数が少なくなってしまいました。 正直一度も試乗出来なかったスキーもありますが2月の基礎スキーキャンプ、タナベ杯よませスキー技術選の前日などに主なスキーは試乗していますのでその範囲で例年どおり個人的見解でオールラウンドスキー(基礎スキー)のお奨めをお知らせします。

○ところでみなさん「ロッカーシステムスキー」という言葉をご存知でしょうか。
 ロッキングチェアーからイメージされたと言われています。 図解すればすぐ解って頂けるのですが簡単に言うとブーツセンター位置を雪面に押し付けたときトップ部分(またはテール部分、または両方)が少し上に反り上がる形状のスキーを言います。
 ターン始動時にトップ部分の抵抗が少ない分方向付けがしやすく、角付けが強くなるにしたがってエッジ接雪長は元の長さに近く戻るため雪面抵抗感(エッジプレッシャー)は変わらずしっかりグリップしてくれるという形状のスキーです。
 高速系やファットスキー、スノーボードには少し前から採用されて来ましたが昨シーズンくらいからオールラウンドスキーの一部メーカーにも採用され今シーズンもちょっと注目を集めました。 来シーズンからは各メーカー呼び名は違うもののこのロッカーシステムスキーを投入するメーカーも増えさらに大きく注目されることでしょう。 私も何機種か試乗しましたが確かにターン導入がしやすく尚且つエッジグリップ感は今までのスキーとほとんど変わりません。 みなさまにも試乗して頂きたかったですね。

 それでは私が試乗してみたスキーのフィーリングと各メーカーから受けた仕様説明なども交えてお知らせします

≪ アトミック ≫
 昨年大人気だった 「D2 DEMO- X TYPE-A、TYPE-S」 がさらに進化。
新素材E-CON(イーコン)シートをトップからテールまでフルサンドウイッチ。 E-CONシートには一方向へだけ伸縮性があるという特性がありスキーの縦方向へ伸縮性をもたせることで撓みにねばりがあり、トーションは適度に強く、ターン後半に推進力を生み出すというスキーに仕上がりました。 実際滑ってみると確かに撓み方が少し違うように思いましたが相変わらずしっかりとした張りがありエッジグリップもバツグンですね。  このE-CONシートは「D2 DEMO VF-1」にも採用。 よりオールラウンド性を出すため足元のビンディングプレート下の範囲にのみサンドウイッチされさらに操作性能UPとなっています。 「Xシリーズ」「VF-1」はよりグレードアップし、ノーマルシリーズの 「TYPE-A,S」は少し撓みを多くし更に操作性がUPした仕上がりとなっています。


ATOMIC D2 DEMO VF-1 NEOX TL 12ビンディング付き    定価 115.500円

≪ オガサカ ≫
 トップ人気になるであろう「 KS-AX 」 は昨年大人気だった「 KS-GP」 をさらに進化。
フルメタルに加え足元部分に余分な沈下を抑えるためにサンドウイッチされていたメタルを割り箸のような形にし、同じく足元部分の両エッジよりに心材をくりぬきサンドウイッチすることでスキーの張りはそのままにより安定感と推進力を得られるスキーになりました。
 最初滑り出しは少し張りが硬くなったかなと思いましたがスキーのトップ部分が叩かれることなく落差をとりつつ適度のトーション張りで非常に雪面コンタクトのよいスキーだと感じました。 個人的には大好きな1台です。
 新しく投入される「 KS-FX」 はフルメタルではなくグラスシートを主体に AX 同様足元部分だけ2本のメタル配置により足元部分はしっかり、トップ&テールはしなやかさを出しニューサイドカーブを採用してミドルからショートターン用として非常に軽快感のあるスキーに仕上がっています。

 また、ロッカーーシステム採用の 「TC-ME」 がいいです。
 通常形状のスキーに比べて5%トップ部分が反り上がっています。 ロッカーの特徴であるターン始動は非常にやさしく思った方向にスキーを動かすことが出来、徐々にエッジプレッシャーも強まりフルメタルに加え足元部分の2本のメタルサンドウイッチ構造によって張りも適度に強くミドルからロングターン用の中、上級オールラウンドスキーとしては最適の1台でしょう。 とにかく楽しいスキーです。

プライズテストなど更に上を目指す上級スキーヤーには 「TC-LE(ロング)」「SE(ショート)」 の2台を、 1台で勝負される方々には「KS-AX」「KS-GP-01」 をお奨めします。 苦手な種目の技術向上はもちろん楽しくスキーをしたい方々や上級女性には「 TC-ME」「KS-FX」 をお奨めします。 なにより標準装備となっている事前チュンナップの必要がない滑走面完全フラット仕上げがうれしいですね。

‘2011~’2012シーズンのオガサカはちょっと注目ですよ!


OGASAKA TC-ME + RC 600FL プレート付き         定価 118.650円


OGASAKA KS-FX + FM 600 プレート付き          定価 100.590円

≪ サロモン ≫
 昨年人気絶頂だった 「24 HOURS POWERLINE S5、S3」 がそれぞれ昨年より解放値の高いビンディングを標準装備。 トップ下からテールまでスキー表面に内蔵されているパワーラインを0.3mm厚くしたことで張りが強くなり更にパワーアップ。
 従来どおり「 S5」 にはチタニュウムを「 S3」 にはマグネシュウムをパワーラインにラバーチューブと一緒に内蔵されていて、軽量でありながら振動吸収力と滑らかな操作性に加え加速力を発揮出来る仕様となっています。
 相変わらず軽快感と操作性のよさが際立っていてロングからショートターンまで1台で全種目に対応出来るのではないでしょうか。
 また昨年、中上級女性に人気のあった「 S1」 が更にグレードアップ。 ビンディングプレート下部分にマグネシュウムを内蔵、トップ&テール部分にはアルミニュウム素材を内蔵することで軽快感はもちろん少ない力でも張りを感じさせないスムーズな操作性が特徴となっています。
 もう1機種、「SPEED POWERLINE」 が加わりますがこのスキーが昨年の「 S1」 とまったく同じスキーです。

 ’2012サロモンの一押しスキーがロッカーシステム採用の「 X-KART(エックスカート)」でしょう。 最初に聞いたうえで試乗してみないとまったくロッカースキーとは気が付かないくらい方向付けがしやすく 「S5」 と同じくパワーラインにチタニウムが内蔵されているためスピードのなかにも安定感がありエッジグリップもしっかりしていてどんな条件、場面でもこなせるスキーに仕上がっています。 種目にとらわれずフリースキーを楽しみたいスキーヤーにもとにかく最高に楽しいスキーでしょう。


SALOMON 24 HOURS POWERLINE S3 Z 12ビンディング付き  定価  99.750円


SALOMON X-KART  Z 12ビンディング付き           定価 105.000円

≪ ヘッド ≫
 オールラウンドスキーは昨年と大きくは変わっていませんがスキーセンター部分からテールまで、表面シートを硬い素材にすることでターン後半の雪面グリップ力とスキーの抜けがパワーアップしているという説明を受けています。 滑った感覚はどの機種も昨年どおり張りのなかにも丸く撓んでくれる独特の滑走感覚があり相変わらず乗り手を選ばない操作性のよいスキーでしょう。
 ‘2012シーズンヘッドスキーでは新しく 「X-SHAPE MTX、STX」 の2機種を投入。 メタルシートを入れずグラスシート主体にトップからテールまで適度の張りと丸く撓る特徴は残しつつ軽くて操作性に重点をおいたやさしいスキーに仕上がっています。
 「MTX」 はセンター幅を少し広くし、上級機種のマグナムテイストと同じくオールラウンド性を、「STX」 はスーパーシェイプテイストをとりいれミドルからショートターン向きにセンター幅を細くして特徴を出し、よりお買い求めやすくなった価格で中級から上級を目指すスキーヤーにお奨めします。


HEAD X-SHAPE STX  PR 11ビンディング付き          定価  85.000円

≪ フォルクル ≫
 何と言ってもフォルクルの上級機種の特徴はサイドウォールに滑走面素材を使っていることでしょうか。 最近の滑りは内傾角スキーの角付けが大きくなる分サイドウォール面が雪面に付く度合いが多くなり滑走性に影響が出るため考案されました。 それと木芯材でありながら非常に軽量だということでしょうか。
 ロッカーシステムスキーも多く投入されています。 それぞれにロッカーの具合が異なり滑り方や用途によってスキーヤーが選びやすくなっています。 実際全日本スキー技術選の種目によっては選手が使用している機種もあります。 昨年大人気だった 「SD SPEEDWALL(ミドリからショートターン)」は相変わらずスキーの全体的な張りもしっかりしていて滑りやすい1台です。 「SD」 がショート系なのに対してプロポーションは同じでもフレックス、トーション(ねじれ剛性)ともに少し柔軟性をもたせてサンドウイッチ構造、スピードウォール採用で生まれ変わった 「PLATINUM SW」 が軽量に加え操作性バツグンで、非常によく滑るスキーに仕上がっています。 1台でオールラウンドに使える中上級者にお奨めのスキーでしょう。


VOLKL PLATINUM SW M 12.0ビンディング付き         定価 120.750円

☆ 先に記しましたように試乗会の中止などで思うように試乗出来ませんでしたが今回はどれが一番とかではなく私の下手なスキー技術と個人的見解で選ぶ’2011~’2012ニューモデルスキーを皆様にご紹介しました。
 トップモデルに限らずまずオールラウンド性があること1台のスキーであらゆる場面で操作性がよいこと何より楽しくスキーが出来ることもう一歩上を目指すスキーヤーに重点を置きました。
 スキーヤーそれぞれ老若男女、身長、体重、用途、好み、そしてなにより予算が違いますのでご贔屓のショップへお出かけのうえ実際手に取って煽ってみて、またスタッフの説明なども参考にして頂いて自分に合ったお気に入りのスキーが見つかることを願っています。
 タナベスポーツでは先に記しましたとおりの日程で予約受注会を開催しています。 ご来店頂ける皆様はトップ選手のアドバイスなども聞きつつぜひご予約頂きますようよろしくお願いいたします。日程、来店選手につきましては弊社ホームページをご参照ください。

 88回UPして来ましたこの「ひげおやじの部屋」も少しお休みしようと思います。 ちょっとマンネリ化して来ましたものね。 また、忘れていたころ急にUPするかも知れませんがその時まで!! 永い間ありがとうございました。